青年海外協力隊が使う【公用旅券】緑色のパスポートの実態

JICA-JOCV

こんにちは。遠藤暁(@str_se)です。

本記事の内容

青年海外協力隊が使う【公用旅券】の実態

公用旅券はパスポートの一種ですが、普通のパスポートとは違います。
みなさんが想像するパスポートは紺色か赤色のどちらかのはず。

しかし青年海外協力隊が使う公用旅券は「緑色」です。緑色のパスポートがあることをどれだけのひとが知っているんでしょうか。

おそらく存在さえ知らないひとも多いんじゃないかと。

  • 公用旅券ってなに?
  • 緑色のパスポートなんてあるの?
  • 普通のパスポートとなにが違うの?

上記のような疑問に答えていきます。

これから協力隊にとして派遣されていくひとは、本記事を読んで「公用旅券」というものについてしっかり理解しておいてください。

青年海外協力隊が使う【公用旅券】緑色のパスポートの実態

日本のパスポートと聞いてあなたが思い浮かべるのは

  • 紺色のパスポート
  • 赤色のパスポート

上記のどちらかかと思います。

上記のパスポートは「一般旅券」と呼ばれ、誰でも取得できるもの。あなたがパスポートを取ろうと思ったら、紺色か赤色のどちらかしか選べません。

緑色のパスポート「公用旅券」と上記の「一般旅券」の違いを明確にするために、まずは一般旅券について少し説明しておきますね。

一般旅券①:紺色のパスポート

紺色のパスポートは有効期限が5年。基本的に未成年は紺色のパスポートしか取得できません。

なぜ未成年者は有効期限が5年のパスポートしか取れないのかというと

成長による容貌の変化が激しいから

だと言われているみたいですね。

パスポートは身分を証明するものなので、写真との見た目が違うと疑われる可能性もありますから。まぁ上記の理由が本当なのかは分かりませんが。

ちなみに紺色は発行するための料金として11,000円が必要です。

一般旅券②:赤色のパスポート

もう一つの一般旅券は、赤色のパスポート。有効期限が10年と、紺色のパスポートより長くなっています。

成人者は赤色か紺色か自分で選ぶことが可能。

赤色のパスポートの発行の際に必要な金額は16,000円。パスポートの期限が切れて更新する際も、同じ値段がかかります。

つまり紺色のパスポートを作り続けたとしたら、5年おきに11,000円を払わないといけないということ。
それなら赤色のパスポートを取って、10年ごとに16,000円を払っていった方がお得です。

成人者は特に理由がない限り、赤色のパスポートを作るのがいいと思いますね。

緑色のパスポート【公用旅券】

ここまで見てきた紺色と赤色のパスポートは「一般旅券」と呼ばれるものでした。
しかし青年海外協力隊として派遣される際に使用するパスポートは、上記のどちらでもありません。

緑色で「公用旅券」と呼ばれる以下のパスポートを使います。

表紙に「OFFICIAL PASSPORT」と書かれているので、重みを感じますね。

みなさんの中には上記の公用旅券の存在を知らなかったひとも多いのではないかと。普段の生活では見かける機会なんてありませんからね。

特定のひとしか持てない公用旅券

公用旅券は誰でも所得できるわけではありません。国会議員や公的機関の職員などが公務で海外へいくときに外務省から発行される、特別な旅券です。

青年海外協力隊の活動も公務で「外交」に位置付けられるため、出国から帰国までの2年間は緑色の公用旅券を所持することになるんです。

ぼくも協力隊として公用旅券を使用して活動していましたが、訓練所で旅券を受け取ったときはちょっと感動しましたね。

同期の中にはパシャパシャ写真を撮っていたひともいました。それくらい珍しいもの。

レアなのはもちろんですが、公用旅券を持っていると「公人」としての自覚と責任を感じます。

ビザが免除される

公用旅券のメリットはなんなのかというと、公用旅券自体が公的機関の人物だということの証明になるため、いくつかの国でビザが免除されるんです

つまり、公用旅券があることによって青年海外協力隊の活動がスムーズに行われるということ。

命の次に大切にしないといけない

しかし公用旅券は取り扱いにはめちゃくちゃ注意しないといけません。汚したり紛失したりしたら、JICAからかなり怒られます。

というのも、上記に記載した通り

公用旅券があるから青年海外協力隊の公務がスムーズに行える

という事実があるわけですよ。

しかし青年海外協力隊が何度も公用旅券を汚して使えなくしたり紛失したりしていると、外務省から

そんなに管理ができないなら、もう青年海外協力隊に公用旅券は発行しません

と言われてしまう可能性があるんです。

もし協力隊に公用旅券が発行されなくなってしまうと、いろんな場面で公務に支障が出てくる。
そのため派遣前訓練期間中から「公用旅券は命の次に大切にしてください」と何度も言われます。

もちろん、命を危険にさらしてまで公用旅券を守れと言われるわけではありません。強盗に襲われて持ち物を全部奪われたとかなら、致し方ないもの。

でも例えば

  • メモ帳代わりに白い部分に書き込んでしまう
  • コーヒーなどの飲み物をこぼして汚す
  • 観光用のスタンプを押す
  • シンプルに失くす

公用旅券を上記のように扱うと、JICAからかなりキツめに怒られること間違いなしです。

JICAに迷惑をかけないためにも、公用旅券の取り扱いには十分気を付けないといけません。
そのことはしっかり頭に入れておきましょう。

「公人」という意識を植え付けてくれる公用旅券

一般のひとの元には出回らない公用旅券。
レアなものだからこそ「公人」としての自意識が芽生えてくるし、しっかり管理しないといけないという気持ちになります。

所持していると気持ちが引き締まりますね。

ちなみに青年海外協力隊の任期を終えて帰国すると、無効化するためにすぐ公用旅券に穴を開けられてしまいます。

そこまで管理が徹底されているということ。

これから青年海外協力隊として公用旅券を手にするひとたちは、管理には十分気を付けてくださいね。